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パソコンを自分で作ってみる
原材料から作るお菓子屋さん、お菓子工房ゴドーです。
田舎暮らしをしていても(田舎暮らしをしているからこそ?)、必需品となるのがパソコン。書類を作ったり調べものをしたり、こうしてブログを書いたり。しかしそのパソコンがだいぶ古くなってきたので新しく自作したときの体験談です。
以前はMacユーザーだった私
私は2012年頃からMacユーザーでした。ちょうどMac Book Pro Retinaが出始めた頃だったと記憶しています。
当時は円高の影響もあってか、今よりもMacがお手ごろな値段で、職場で散々Windowsを使うのに嫌気がさしていたこともあり、Mac Book Pro(13インチ)の整備済品を購入しました。
整備済品とは言え価格は2011年モデルが8万円ちょっと(2012年当時)。あの時はずいぶんApple製品がお手ごろ価格で手に入ったなあ、としみじみ思います。
騙し騙しMacを使ってきたけれど
2016年にパソコンを自作するまで、2011年モデルのMac Book Proを現役で使ってきました。古参のMacユーザーの方からすると大したことではないかもしれませんが、「もう五年落ちかぁ…」と感じていました。
あの当時のモデルはまだユーザーが(自己責任で)メモリやストレージを交換できたので、メモリは16GBに、HDDをSSDに換装しながら騙し騙し使ってきました。
しかしいつ不具合が出るかも判らないし、OSのアップデート対象外になる日も近いだろうと考え、代わりのパソコンを探すことにしました。
Macは手の届かない存在に
では新しいモデルのMacに買い換えようか、と考えてストアを見てみると、満足できるようなスペックのものは当時の倍以上の値段です。加えて、ユーザーサイドでパーツの交換も出来ない仕様になっています。私はMacの買い換えをあきらめて、別の方法を考えることにしました。私にとってMacとは、「コスパの高いパソコン」であって、「スタバで広げてドヤ顔する」ためのツールではなかったからです。
PCを自作する、という選択肢
8万円でそこそこのスペックのMacを使っていたので、どうしてもそのことが頭から離れず、コスパの高いパソコンは無いものかと探してみても中々そんなに都合の良い物はありません。それに加えて私はWindowsが嫌いです。
そう言えば大学時代、友達にパソコンを自作している奴がいたな。完成品を買うより安く性能が高い物を作れるとか言っていたような…。
そこで私は当時の友達に聞いてみます。
私「パソコン自作してみたいんだけど、自分でも出来るかな?」
友達「簡単だよ。プラモデル作るみたいなもんだよパーツ買って組み合わせていくだけだから」
その返事を聞いて、「よし、Macの代わりになるパソコンは自分で作ろう!」と思い立ったのでした。
何が必要か調べてみる
パソコンの自作に必要なパーツはAmazonで買うことにしました(近くに大きな電気屋さんが無いので)。しかしパソコン自作の基本も何も知らない当時の私、まずはパソコンがどうやって出来ているのかを調べてみます。
「解らないことは何でも友達に聞いちゃえ」とは考えませんでした。私は広島、詳しい友達は千葉在住です。何でもかんでも友達に聞いてパソコンを自作したところで、トラブルがあったときに対応できなくなるだろうと考えてのことです。
調べてみた結果、以下のパーツを組み合わせればパソコンが作れると判りました。
- CPU(パソコンの頭脳に当たる部分)
- メモリ(一時的に情報を保存しておくところ)
- HDD、SSDなどのストレージ(情報を保存しておく倉庫の役割)
- マザーボード(パーツを組み付ける土台)
- 電源
- ケース
- OS(パソコンの基本となるシステム。Windowsなど)
- (必要に応じて)グラフィックボード(画像処理を担当するパーツ)
使うパーツを決める
パソコンを自作する際に必要なパーツ類が把握できました。後は実際どのパーツを選ぶか決めなければなりません。
私は「今のMacよりは快適に動いて、かつMacより安く」作ることを目標にしました。
自作パソコンについて調べていると、主にゲーム専用のパソコンを使っている方が多いようでパーツは高ければ高いほど、つまり高性能なものほど良い、低スペックなものは論外だという論調をよく目にしました。
しかしそれではお金が掛かりすぎます。私は出来るだけ低価格の物を使おうと決め、Amazonと睨めっこしながらちょこちょことパーツを買い集めていきました。
その結果がこちらです(値段は大体、当時のものです)。
- CPU Intel Pentium G4400(3.3GHz) 5,500円
- メモリ CFD Panram DDR-4 4GB×2 4,000円
- HDD Seagate 2TB 5,500円
- マザーボード ASUS Intel H110M-A/M.2 6,000円
- 電源 玄人志向500w 80+Platinum 7,500円
- ケース Cooler Master Elite344 5,000円
- OS Linux Mint 無料
- 合計 33,500円
なんと35,000円弱でパソコンが出来てしまいます。OSを無料のものにしたのも大きかったのでしょう。
※現在メモリが高騰しているため、同じ構成で作ろうとすると多少割高になります。メモリはこの一年で値段が倍以上になりました。
実際に組んでみる
パソコンの自作は、友達が「プラモデルみたいなもの」と言っていたとおり、ドライバーが一本あればパーツを決まったところにはめ込んで線を挿していくだけです。作ること自体に苦労はありませんでした。
OSのインストールに少し苦戦したくらいでしょうか。Linux Mintのインストールについては近々別の記事で書こうと思います。
気になる性能ですが、書類を作ったり帳簿を付けたりといった日常的な使用について、まったくストレスはありません。体感では以前使っていたMacと同等かそれ以上の性能です。
何より壊れてもパーツを取り替えればまた使えること、性能を上げたいと感じたら必要に応じてパーツを交換すればいいのが経済的です。
まとめ
- パソコンの自作は意外と簡単
- 用途に応じて好きなパソコンが組める
- ただし事前に自作関連の知識を身につけておく必要がある
- 普通に完成品のパソコンを買うより安く作れる
そこそこの性能で構わないから安くパソコンを手に入れたい、という人は、パソコンの自作を検討してみてもいいかもしれません。
自作するのが面倒だ、難しそうだと言う方にはBTO(Build To Orderの略。受注生産のこと)がお勧めです。場合によっては自分でパーツを買い揃えるより安くなることもあるので、こちらも検討してみてください。