原材料から作るお菓子屋さん、お菓子工房ゴドーです。
お菓子工房ゴドーは広島県三原市深町にあります。
自然が豊かな深町についてご紹介します。
目次
深町(ふかまち)ってどこにあるの?
深町は三原市の最東端、尾道市との境にある町です。
昔は御調郡深田村(みつぎぐんふかたむら)という名前でしたが、1951年に深町として三原市に編入されました。
標高100mほどの山間に、まばらに家が建っており平地は棚田か果樹園になっています。
名産
深町は果樹の名産地として三原近郊で知られています。西条柿を使った干し柿や桃が有名です。
かつてはサトイモ、スイカの産地としても知られていました。特にサトイモは「深芋」という固有種が今でも作り続けられています。
残念ながら、農業としてサトイモを生産する人はごくわずかとなり、自家用に栽培されている方がほとんどです。
また、半世紀くらい前には二毛作が盛んだったということです。
昔は麦の収穫をしてから田植えをしていたということですが、品種改良や気候の変動により田植えの時期が早まったこと(今では大体ゴールデンウィークごろに田植えをします)、コンバインに麦が混じると掃除が大変なことから、今では麦を作る人はほとんどいません。
お菓子工房ゴドーはその数少ない麦農家の一つです。
施設等
深町は、実は教育機関が充実しています。
- 三原市立深幼稚園
- 三原市立深小学校
- 学校法人山中学園 如水館中学校
- 学校法人山中学園 如水館高等学校
公立、私立の別を問わなければ幼稚園から高校までが深町内にあります。如水館高校は野球などのスポーツが盛んなことで知られる学校です。名前を聞いたことがある、という方もいるのではないでしょうか。
町内でこれだけ教育機関が充実しているというのは地方においては珍しいことと思います。深町の魅力の一つといえるでしょう。
しかし残念なことに少子化や人口減少の影響もあり、幼稚園は現在休園となってしまいました。教育機関の充実はよそから人を呼び込む要因となると思うので、なんとか深町の教育機関を存続させたいものです。
自然
深町は自然が豊かです。特に田植えが終わり稲が青々と伸びている棚田の風景は美しく、私のお気に入りです。
田畑
深町では基盤整備(複数の田畑をまとめて綺麗な形にすること)が行われなかったため、今でもいびつで小さな、石垣で組んだ棚田が残っています。農作業をするには不便なところもありますが、農林事業所の職員さんも「今となっては貴重な風景」と評する昔懐かしい光景が深町には広がっています。
基盤整備をしていないため、農作業の効率は落ちますが反面良いところもあります。それは「水はけが良い」という点です。
野菜や麦を作るには、水はけが良い畑が向いています。深町の田畑は昔ながらの石垣を組んだものなので、基盤整備を行った他の地域と比べ水はけが良く、野菜や麦が良く育ちます。
お菓子工房ゴドーが良い麦を作り続けられるのも、私の腕が良いのではなく、昔ながらの畑と土質に助けられていると感じています。
水源
深町を流れる小さな清流、藤井川に沿って北上すると水源地にあたります。深町の米や野菜はこの清流から作られています。
山奥へ進む中国自然歩道があるのでそこを歩いていくとため池や滝などを見ることができます。以前散策した際の写真がこちらです。
特に最後の「彭祖(ほうそ)の滝」は江戸時代に描かれた「芸備諸村瀑布図」に紹介されている滝で、とても見ごたえがあります。自然歩道といいながら道は険しいので地元の人でも見たことがある人はわずかなようです。
まとめ
- 深町は自然が豊か。特に水が綺麗
- 昔ながらの棚田がある
- 果樹の栽培が盛ん
ご紹介のとおり、三原市深町には豊かな自然と水、そしてそれを元に育つ豊かな作物があります。
お菓子工房ゴドーは深町の豊かな自然の中で、豊かな作物を元にお菓子作りをしています。
もしも観光で尾道に行くことがあれば少し足を伸ばして深町を覗いてみてください。
また、豊かな作物から作られるゴドーのお菓子も是非食べてみてください。